お店に入るだけで、心がワクワクするような、楽しくなるような、そんな魅力的な雑貨や家具を豊富に扱っている『ILLGATE』さん。「インテリアでライフスタイルをより豊かに。」と掲げられている通り、長く長く使っていけるようなしっかりとした家具がたくさん置いてあります。インテリアや空間デザインの魅力について、『ILLGATE』を開業したオヘソファクトリー株式会社の代表を務める藤江さんにお話しを伺いました。
オヘソファクトリー株式会社 OHESOGARAGE/ILLGATE/オヘソ不動産
藤江 大樹 Fujie Daiki
1984年生まれ。厚木市飯山出身。店舗デザインや設計に興味を持ち建築業界へ。建築業界に身を置き経験を積んだ後に独立し、『オヘソファクトリー株式会社』を設立。店舗デザインのほか、家具・雑貨販売、リノベーション新築建てやグラフィックデザイン等、幅広く事業を行う。2児のパパで、働きすぎな30代としても知られる。
お店の魅力を最大限に引き出すために、店舗デザイン、設計の道へ。
―開業までの経緯から聞かせてください。
藤江さん:経緯は、厚木の飯山で生まれ育って、最初は都内の方で建築の仕事をしてまして。建築業界に入る前、18歳の頃は高校卒業して新卒として人材派遣会社にいて、そこで3年働いて建築業界に入った感じですね。
―建築業界に転職された理由は?
藤江さん:そうですね……人材派遣会社ではサービスの営業マンをやってて、色々なお店が活気づくように人材を入れていくような仕事で、お店を活発にできるような、いわゆるプロモーションのお手伝いをしてたんですけど……あるお店で、すごい味とかは美味しいんですけど、プロモーションと味だけでは中々良さが伝わりきらなくて、集客につなげることができなかった経験があって。お店の雰囲気が良かったら、なんだろう、集客に繋がるんじゃないかなって思ったのが、最初のきっかけなんですよ。そこから店舗デザイン、設計ができる業界に転職したんですよね。
―そうだったんですね。それからはずっと店舗デザインを?
藤江さん:都内の方でやってたんですけど、初めは何も知らなかったんで基本現場で学びながら施工をしたり、職人のような感じでしたね。
―学びながら経験を積んでいった感じなんですね。
藤江さん:20代の頃は夜間のキャリアスクールに通ったりもしましたね。働きながらそこで資格も取ったりしました。
―それから会社を設立されたんですか?
藤江さん:いや、設計をもう少し学びたくて、そこからまた転職をしましたね。そこでは現場監督や営業、設計をやりながら、全体を覚えました。今までは末端で自分が施工をしていたんですけど、そこで全体を覚えて、そこから自分で会社を立ち上げたって感じです。
―最初の頃はやっぱり苦労がありました?
藤江さん:ありましたね。社長に言われてたことがすっごいわかって。あーこういうことねと 。(笑) 後は仕事を取るのが大変で、まだ信用もなかったんで。
―その当時はどんな事をされて乗り切ったんですか?
藤江さん:初めの2年ぐらいは、不動産の知人だったり建築工務店の知人から仕事をもらったり、いわゆる下請けみたいな感じでやってたんですよね。あとは紹介とか。当時はそれこそ、件数が少なかったんで、1件1件にすごい時間をかけてましたね。
―時間をかけたからこそ、満足されたお客様も多かったんじゃないですか?
藤江さん:そうですね、そこから口コミがだんだん広がって、紹介頂いたりとかもして。時間をかけて丁寧にやってよかったなって思いましたね。
扱うもの一つひとつに、理由やこだわりがある。
―社名のオヘソファクトリーってすごいインパクトありますよね、由来はなんですか?
藤江さん:最初に事務所を設けたのが厚木の水引だったんですよ。その時はシェアオフィスだったんですけど、名前をどうしよっかなって思って、丁度グーグルマップで見てみたら、神奈川のど真ん中に水引があったんです。それで、”オヘソ”だなと。オヘソガレージの方は、車が好きなので、ガレージっぽい雰囲気にしたいなって思ってオヘソガレージにしました。
―なるほど、そんな由来があったんですね。店舗で売られている家具は全部藤江さんが選ばれているんですか?
藤江さん:全部ではないですけど、取引先は最初自分が選びましたね。一から自分で集めてやりました。
―アメリカンな家具を多く置いているのはどうしてですか?
藤江さん:もともと好きだったのもありますし、ACMEやJournal Standardは分かりますか? そのブランドが最初の取引の出発だったんですけど、僕が好きでよく買いに行くことがあって、目黒のお店に行った時に取引できないか相談したんですよ。それで返事をもらうことができて、代理店になれることが決まって。販売権利というのがあってACMEやJournalは一県に一社しか付けられない決まりがあるんです。神奈川は代理店がなかったので、うちが入ることができて取引できるようになったんです。
―神奈川唯一の正規店っていうのはそういうことだったんですね。
藤江さん:ちゃんとした代理店で、ディーラーとしてやってますね。
―この店舗はオヘソファクトリーさんで設計されたんですか?
藤江さん:もともとここはゴルフショップで、20年間ずっと空いていて、そこをリノベしたって感じですね。設計は自分達でやりました。
―店内のインテリアにすごいこだわりを感じますが、どんな部分にこだわっているか教えてください。
藤江さん:やっぱり、質感ですかね。天然木だったり、フェイク系のものはほとんどないですね。材質、家具とか椅子とかは天然木のものだったり本革のものだったり。フェイクレザーやビニールレザーとかもありますけど、用途によってなのかなって思ってて、長く使ったりする家具はやっぱりちゃんと良いものをって。
―素朴な質問なんですけど、藤江さんがアメリカンな家具を好きな理由ってなんですか?
藤江さん:ブラックミュージックが好きだったからですかね。音楽から始まって、自分で音楽のイベントやったりもしてたんですよ、趣味でずっとやってて。あとは、アメリカ行ってニューヨークに住んだり、向こうに行ってリアルなアメリカンを体験したからですね。
―そうだったんですね。音楽は何を?
藤江さん:僕はずっとヒップホップだったんですよ。あとはレゲエだったりとか。当時僕らの世代ってそれが流行ってたんですよ。熱心になってたんで、それがきっかけだったのかな。あとはストリートカルチャーとか。
―今も音楽を?
藤江さん:今は全然やってないんですけど、友達はそっち系の友達が多いですね。
―友人と集まってイベントされたりとかは?
藤江さん:最近はコロナの影響で難しいんで全くですね。集まってイベントすることができないんで、いずれやりたいなって思ってます。
仕掛けを作り、ひと味違った店舗デザインで魅力を演出する。
―空間をデザインする魅力ってなんでしょう?
藤江さん:魅力…魅力か……。僕の場合は仕掛けを作る事ですかね。良いなって思わせるものを作る、と。普通通りに作るんではなくて、ちょっとそこに足して作るっていうのを考えてますね。
―具体的にどんな仕掛けか聞いてもいいですか?
藤江さん:最近だと、美容室のお客様で本店から支店を出すことになって、その店舗のデザインをしたんですね。辻堂駅の近くで、本店は南側にあって、北側に支店を出すことになったんですけど、やっぱり南側の方がロケーションが良い訳ですよ。同じお店でも、住んでいる人の層が違ったり、ロケーションが違うだけで変わっちゃうんですよね。本店の人が支店に異動するので、お客さんが全員ついてきてくれるかっていうと約束できないじゃないですか。近いから通ってた人もいれば、本店の雰囲気が好きな人もいるでしょうし。だから、その時にやったのは、本店に負けない良さを出そう、と。本店以上のものを作る気持ちで、お客さんと支店を作っていたんです。そうすることでお店の雰囲気、店構えとかが変わってくるし、本店の良さを取り入れながらもオリジナリティを作ったりしてね。完成したデザインはオーナーさん含めて、来てるお客さんからもすごい評価が良かったみたいで。そういった作り方の部分ですかね。
ー最後に、今後の展望があれば教えてください。
藤江さん:展望か……。インテリアデザインだったらオヘソだなっていう、地域ブランドを確立したいなって思いますね。厚木のお店も結構作らせてもらいましたけど、続いていけたらいいなと。
トイレには遊び心満載のデザインも発見。
葉山にある人気店『greeen face cafe』さんとのコラボレーションも。オシャレな観葉植物が並んでいました。
味のある雑貨がたくさん並んでいて、どの商品も気になるものばかり。”小さな目黒通り”がお店のコンセプトにもあるそうで、都内に行かなければ買うことができないような雑貨や家具が沢山取り扱われていました。
藤江さんの私物コーナー。
※全て非売品です。
『ILLGATE』さんに足を運べば、「これいいな」と思えるような雑貨家具がきっと見つかるはず。スタッフさんもとても明るくて、店内の居心地もすごく良かったです。
ILLGATE
住所:神奈川県厚木市妻田東2-11-6
TEL:046-297-3717
営業時間:11:00~19:00
ILLGATE:http://illgate.com/
OHESO GARAGE:https://oheso-garage.com/index.html
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