地域に根差した住まいのパートナー「小沢商事株式会社」。

実家を出て一人暮らし、まずは物件を探すところから。初めての物件探しって不安になりますよね。この部屋で間違いないだろうか、もっと良い物件があるんじゃないか、不動産屋さん選びはどうすればいいのか……と、不安のタネが沢山出てきます。初めて家を借りる学生さんなんかは特に心配になりますよね。今回はそんな不安を残すことなく解決してくれる住まいのパートナー、創業から50年以上も厚木で不動産営業をされている小沢商事株式会社さんへ取材しました。

小沢商事株式会社 常務取締役 / 行政書士
小澤 伸悟 Shingo Ozawa

厚木市三田出身。大学卒業後は東京三菱銀行に入行し5年間勤務。その後国会議員秘書を経て地元厚木へ。現在は父が経営する小澤商事株式会社の常務取締役として地域に根差した営業活動を行っている。行政書士の資格も持ち、小沢商事株式会社の他、さがみ行政書士法人の代表社員でもある。

普通の不動産屋さんと言われない、高いレベルを目指して。

——小澤さんは元々厚木出身なんですか?

小澤さん:厚木市の三田で生まれ育ちました。

——簡単にご経歴を聞かせてもらえますか。

小澤さん:僕はこの厚木市三田のエリアに生まれて育ったんですけど、父親の代も祖父の代もその前もそうなので、ちゃんと数えた訳じゃないですが僕の代で20代目とか21代目位なんです。社歴としては56年ほどですが、家系はもっと長くずっと三田です。小学校は地元の三田小学校へ行き、中学から横浜市の私立中学校へ行きました。当時だと三田小学校から私立学校へ行く人ってすごい珍しくて、大学付属の中高一貫学校へ行ったんです。

——それは少し離れた世界も見てみたいと?

小澤さん:そういう意味ではなく、当時は法律の勉強をしたいなってやんわりとした希望があり、そうなると法律系の勉強ができる有名な私立大学の附属学校に入るのが一番早いんじゃないかなと。

——では大学を卒業されてから法律関係の職業に就かれたんですか?

小澤さん:それが、大学を卒業してからは東京三菱銀行(現:三菱UFJ銀行)に入行しました。5年ほど働き、それから神奈川県の参議院議員の秘書をやって、地元の厚木に戻ってきました。

——すごいキャリアですね。

小澤さん:いえ、そんなことないですよ。変わってる経歴だとは思いますけど、世の中にはもっとすごい人が沢山いますから。

——地元に戻られることはずっと決められていたんですか?

小澤さん:決めていたといよりも、生まれ育った所に戻るっていう感覚が元々あった感じですね。

——それから地元厚木で不動産の世界へ入られたんですね。

小澤さん:そうですね、父がやっていた会社に入りました。

 

 

——不動産のほか行政書士もされてると思うんですけど、それは不動産と大きく関わりがあって?

小澤さん:もちろんありますよ。なんて言うんでしょう、不動産屋って不動産の事だけじゃないですか。部屋を貸したり借りたり、紹介したり、それだけをやるのは何か嫌だなと思ったんです。差別化という表現とは少し違うんですけど、他の不動産屋さんよりも高いレベルを目指したいなと。

——なるほど。

小澤さん:自分からあまり自慢することではないのですが、高校2年生の時に宅建士という免許を取りました。宅地建物取引主任者という資格ですね。当時16歳で宅建の資格を取ったのが全国最年少だったんです。宅建士の資格を取れば不動産屋にはなれるんですけど、それじゃあなんとなくかっこ悪いというか、他の不動産屋さんと一緒じゃないですか。それはつまらないなと思って、行政書士も取ってみようかって思ったんです。

——そういった理由があったんですね。

小澤さん:行政書士がいる不動産屋なんて他にないと思いますし、少なくとも厚木にはないはずなので、厚木でそういう風にやったら面白いなと思って。いま行政書士は1人でやっている訳ではなくパートナーがいるんですけど、パートナーがいると法人にできるんですよ。行政書士法人という形も厚木で唯一だと思います。行政書士は個人事務所でやられている場合がほとんどですが、うちは「さがみ行政書士法人」っていう法人格の会社なんですよね。だから、どうせやるんだったら他所と違うことをやる、やっていかなきゃいけないなって。

——ちなみに不動産の中で行政書士の資格が活躍するのはどんな場面なんですか?

小澤さん:例えば相続相談ですね。しっかりとした立場でお客様に対応できます。不動産屋さんでも相続相談できることを謳ってる所をよく見かけますが、資格も持たない人がほとんどなんですよね。相続コンサルタントや相続対策士のように民間資格を作って簡単な試験受けて……実はそんなことが多いんですけど、国家資格を持って相続相談を受けてる訳ではないので、結局、資格を持たない不動産屋さんが相続とか法律的な相談を受けているのと一緒なんですよね。だからきちんと国家資格を持って相談を受けて、お客さんに安心いただけるようにしています。

 

地域に根差した活動で、希薄になっている繋がりを取り戻す。

——創業からかなり年月が経たれていると思いますが、不動産業界で変化してることと、変化しつつあることなどはありますか?

小澤さん:お客さんへの案内がリモートになったり、遠隔で電子契約できたりという流れですかね。それはそれで便利で良いなと思います。ただ、すごく良いとは思うんですけど、逆に人との付き合いが希薄化していってるように感じていますし、今後希薄化していってしまう業界なんじゃないかなとも思いますよね。お部屋買いたいとか借りたいってなった時にインターネットを調べれば大体情報が出てくるじゃないですか。お客さんがすでに情報を持っているから、改めてこっちから説明しなくてもお客さんの方が良く知っていたりするんですよね。でもそれが味気ないというか、人と人との付き合いが薄くなってるように感じるんですよね。

——たしかに、今はインターネットで調べれば何でも分かってしまいますもんね。

小澤さん:だからこそ今は積極的に、地域に根ざした活動をやっていこうと思ってます。地域貢献じゃないですけど協賛だったり、地域のイベントにもっと協力していきたいです。それでお客さんから本当の信頼を得られればいいなって。

——希薄化しているからこそ、そういった繋がりが大切ですよね。

小澤さん:おかげさまでお客さんも増えてますし、紹介がすごく多いです。インターネットを使ったバーチャルな世界での営業活動と地域に根ざしたリアルな活動は絶対両輪だと思いますし、両輪で動かしていかないと少なくともこの地域では生き残っていけないと感じます。10年後20年後を考えた時に、両方できないと多分衰退してしますし、限界があると思ってます。

——お客様は個人の方が多いんですか?

小澤さん:個人の方が多いですね。一番メインの仕事でやらせてもらっているのが、土地建物等の不動産を所有しているオーナーさんに代わって管理をすることです。もちろん売買や紹介することもありますけど、一番のメインは資産管理ですね。

——土地を持っていると色々大変だと聞きます……。

小澤さん:そうですね、持っていれば持っているだけの悩みがあるので、それを一緒に解決していく感じです。

——じゃあ賃貸物件のやりとりはそれほど多くないんですか?

小澤さん:いえ、管理しているものを賃貸に出したりしますので、学生さんも物件を探しにたくさん来ますよ。物件紹介して手数料だけいただく、いわゆる仲介業をメインにしていないんです。管理から仲介、売買まで一通りやるんですけど、一番大切なのは地域に根ざしたところで、このエリアの資産をオーナーさんに代わって管理することです。

——オーナーさんとの関係性を大切にされてるということですね。

小澤さん:そうです、仲介で間に入って終わりということではありませんので。

 

 

——小澤さんが仕事をする上で感じるやりがいや楽しさ、不動産の魅力はどんなところですか?

小澤さん:地元にどこまで貢献できているかはわからないですけど、少なからず生まれ育った厚木のこの三田というエリアのために、町作りの一部を担ってるとまでは思わないですけど、少なくともこの町を構成する一部分にはなってますから、そういう意味では楽しいですよね。地元のためにどういう活動ができるかな、どういう仕事ができるかなって風に思いながら仕事をしてることが何より楽しいです。

——地元のためにできる活動、仕事が楽しさに繋がっているんですね。

小澤さん:5年後10年後に、自分の生まれ育った町が楽しくて明るい町であってほしいじゃないですか。自分なんかは地元の厚木が好きだから、活動していることは当たり前ですけど、自分の子どもにも同じようにこの町が好きになってほしいと思うし、他所の子にも、もちろんこの町を好きになってもらいたいです。地域の活動やイベントに参加した小学生や中学生の年代の子ども達が、5年後10年後に参加してよかったな楽しかったなって、将来自分の子どもにも同じような思いをさせてあげたいなって思えるように、そういう想いを伝えていけることが何より大切なんじゃないですかね。

——最後に、これからの目標があれば教えてください。

小澤さん:目標って意味では全部同じなんですけど、5年後も10年後もその先もこの地域のために、僕がいて、この会社があって、この地域のために当たり前のようにできていること、当たり前のようにそこに存在していることです。すごいお金持ちになりたいとか会社を大きくしたいとかそういうことではなくて、小さくてもいいので、ずっと会社が続いてこの町にいられるような営業活動をしていきたいです。

 

 

小沢商事株式会社

住所:神奈川県厚木市三田2638
電話番号:046-241-1089
営業時間:9:00~18:00
定休日:水曜日
ホームページ:https://www.ozawashoji.com/

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