慶応義塾大学の環境情報学部でスポーツビジネスを学ぶ大学1年生が、スポーツを通じて人々を繋げる活動を行っています。
「社会貢献スポーツ団体 SHAKEY’S(シェイキーズ)」は、大学生や小学生向けのスポーツイベントを企画・運営し、異なる文化や言語を超えて仲間を作ることを目指しています。今回は、その代表である石田さんに、石田さんについて、活動についてお話をお伺いしました。

社会貢献スポーツ団体 SHAKEY’S 代表
石田 樹 Itsuki Ishida
慶応義塾大学環境情報学部に在籍する大学1年生。
スポーツビジネスや地方創生をテーマに、Jリーグの経営や地域活性化について学んでいる。
幼少期からスポーツに親しみ、高校時代には水泳に打ち込んだ経験を持つ。スポーツを通じた社会への貢献を目指している。
——まずは、ご経歴・プロフィールを簡単にお聞かせください。
石田さん:慶応義塾大学の環境情報学部という、湘南藤沢キャンパスに通ってまして、そこでスポーツビジネスを中心に学んでいます。他の授業では、プログラミングや政治など、幅広く文理問わず学んでいます。メインはスポーツビジネスを学んでいて、例えば、Jリーグのチームの経営状況だったり、どうすればもっと盛り上がるのかとかそのようなことを学んでいます。
——メイン専攻はスポーツビジネスを学ばれてるんですね。今は何年生でしょうか?
石田さん:大学1年生です。
——もともとスポーツビジネスを学ぼうと思っていたんですか?
石田さん:そうですね。スポーツと地方創生みたいなところが僕のメインテーマで、もっと深く学ぶために慶応を選びました。
——大学以前の学生時代に、そこを学びたいと思うきっかけがあったのですか?
石田さん:はい。もともと父がサッカー、ラグビー、バスケなど、幅広くスポーツが好きで、父の影響でサッカーやバスケを始め、Bリーグ観戦にも行っていました。そういったところによく連れていってもらったのがきっかけです。自分もスポーツが好きになって、高校まではずっと水泳をやっていました。週7とかで。
——週7!?ストイックですね!(笑)
石田さん:大会のために練習していたりしました。スポーツが身近にある環境で育っていて、中高もスポーツの強い國學院大學久我山というところでした。周りは『スポーツも勉強も頑張る!』という生徒が多い学校でした。そこで切磋琢磨していたので、スポーツはずっと身近な存在で、大学でもスポーツビジネスを学びたいと思いました。
——スポーツが盛り上がるのは「もっとこうしたらどうなんだろう?」とか、見るのが楽しいというより「ここに生み出せるものがあるのでは?」といった感じでしょうか?
石田さん:そうですね。あと、高校の時に文化祭の実行委員長をやっていたので、イベントが本当に好きで「どうしたらもっと喜んでもらえるだろうか」とか、イベントは非日常だと思うので「どうすればもっと盛り上げられるのか」「もっと人が来てもらえるのか」みたいなところをすごく勉強してました。
——いつ頃から勉強するようになっていたのですか?
石田さん:中学の生徒会に入った時から、少しずつ文化祭に関わる機会が多かったので、そこからですかね。もっと何かできたらいいなと思って。
——中学生時代からずっとイベントに想いを持っていたんですね!
石田さん:そうですね、イベントが大好きだったので。
——そんな思いでこの団体を設立されていますが、どういう団体なのか概要を教えていただけますか?
石田さん:団体名はSHAKEY’S(シェイキーズ)で、「シェイクハンズ」からきています。スポーツを通してみんなが輪を広げていこう、という意味を込めてこの名前を付けました。主に、大学生向けのイベントであったりとか、小学生向けのスポーツイベントも考えています。また、東南アジアのイベントを最終目標に企画・運営をしています。
——グローバルな目標を掲げられているんですね!
石田さん:僕がこの団体を立ち上げたきっかけとして、東ティモールというインドネシアとオーストラリアの近くにある小さな発展途上国を訪れる機会がありまして、そこで出会った現地の子どもたちと、サッカーや外遊び、室内遊びなどを通じてとても仲良くなって、最後帰国する際には、子どもたちが別れを惜しんで泣いてくれたのが、記憶に残っています。本当にいい経験をさせていただきました。その時に、スポーツの凄さを感じました。一緒に活動すること、体を動かすことで、言語や文化、宗教なども全て違う国の子どもたちと、こんなにも繋がることができるんだ、と感動して団体を設立しました。
——それは素晴らしい体験ですね。
石田さん:なので、SHAKEY’S(シェイキーズ)のミッションは、「スポーツを通して新たなコミュニティを創出する」としています。ビジョンも団体設立のきっかけとなった、言語の壁がある中でも「非言語コミュニケーションツール」として、世界でどんどん活動できたらいいなと思っています。
——そういった経緯から、グローバルな目標を掲げてらっしゃるんですね。
石田さん:僕は昔からずっと海外に興味があったので、これからも活動の幅を広げ、さらに多くの人に楽しんでもらいたいです。
——団体として活動しようと思ったのはどういう経緯だったんですか?
石田さん:一番は自分一人じゃできないというか、力不足な部分があると感じたので、大学の仲間であったり、SNSでつながった友達と「こういうことしたいんだよね」と話しをするなかで「じゃあ俺もやろう!」みたいな形でみんな集まってくれました。なので今現状は団体という形で活動してるっていう流れです。
——なるほど。今のメンバーは何名くらいでしょうか?
石田さん:今はメンバー6人で活動しています。
——いいですね。共感してくれる方が集まっているんですね。
石田さん:そうですね。スポーツだけではなく、コミュニティ作りであったりとか、そういったところに興味のある人たちが集まってくれています。
——去年イベントを開催されたばかりかと思いますが、具体的に今の活動はどのようなことをされていますか?
石田さん:スポーツイベントの開催がメインです。僕は、イベントはやはりオフラインでこそ開催したいと思っています。オフラインで話すと、空気感が感じられてとても繋がりやすいなと思っていて。そんなイベントをたくさん開催できたらと思っています。前回のイベントはクリスマス前だったので、他大学の人たちと一緒に交流する機会があまりない点から、男女問わず繋がれる、といったところをコンセプトに開催しました。
——大学の枠にも括られず、幅広く開催しているんですね。
石田さん:そうですね。団体のメンバーもみんな違う大学に通っています。
——そうなんですね!
石田さん:どこの大学かどうかに関わらずという形は、逆にそこが今回のイベントのコンセプトでもあります。学生同士交流して仲良くなって、という点を重きにイベントを考えています。
——どのくらいの頻度でイベントをされているんですか?
石田さん:まだ非公開な情報ですが、次は3月・4月・5月にイベント開催する予定です。イベント内容としては、柔らかいボールを使ったソフトバレーボールやフリスビーを使ったドッジボールなどが人気です。あまりスポーツが得意じゃない人でも、得意な人と差がつかないように、いろんな人が楽しめるような内容をメインに開催します。
——スポーツ試合というより、コミュニケーションがテーマですもんね。どこからインスピレーションを受けているのでしょうか?
石田さん:僕の大学では体育が必修授業で、初対面の人と一緒に体育の授業をやるんですけど、先生がすごく工夫をされていて、競技もキャッチしないとダメなキャッチバレーボールとか…そういった工夫された授業を体験して、すごく面白いなと思いました。SHAKEY’S(シェイキーズ)でもレクリエーションのような、工夫をしたスポーツをやりたいなと思いました。
——なるほど。授業では毎回違う方と学んでいるんですね。
石田さん:そうですね。毎回クラスが違う体育みたいなイメージです。本当にいろんな人がいて、違う分野の人たちと交流できるので、とても楽しいと感じます。
——趣向を凝らしたスポーツやレクリエーションには、どんな意図があると思いますか?
石田さん:僕らの学部は文理で様々な専門の人がいるので、交流する機会じゃないかと思います。交流や会話のために、みんなが楽しめるような体育が考えられていて、とてもいいなと思います。競技内容も、ボールゲームやジョギング、クライミングやピラティスなど様々なものがあって、自分の好きなものを選べる形もいいと思っています。
——なるほど。そこでビジネスやコミュニケーションを学ぶのが大切なんですね?
石田さん:コミュニケーションの方がメインだと思います。なので、SHAKEY’S(シェイキーズ)でも、スポーツが終わった後にSNSを交換することもよくあります。スポーツイベントを通して多様な形でみんなが仲良くなっていただけたらいいな、と思って運営しています。
——素晴らしいですね。大学生だけでなく、小学生向けなど年齢層も幅広くイベントを開催されているんですか?
石田さん:まだ開催できてはいないんですが、繋がりがあるので、今後小学生向けのイベントなども開催できたらいいなと思っています。
——小学生〜大学生など、世代を超えたイベントも面白そうですね。
石田さん:やはりいろんな方と話せる機会は、新しい発見がたくさんあると思うので、そういったきっかけを生み出せる団体にできたらと思っています。
——世代を超えて、ゆくゆくは世界ですね!最近は厚木での活動が多いんですか?
石田さん:そうですね。僕は今相模原市に住んでるんですが、両親の仕事で厚木や小田原を訪れる機会があり、その際によく足を運んでいました。SHAKEY’S(シェイキーズ)でイベント企画・運営する中で、体育館を運営されているTYBASEさんとご縁があったので、直近のイベントも厚木で開催しました。
——現時点のメインのエリアは厚木で、設立してからどのくらい経っているのでしょうか?
石田さん:はい、今メインは厚木になります。設立してから半年ほどになります。
——活動真っ只中ですね!過去のイベントも厚木で開催されていたんですか?
石田さん:まだイベントを出せてはいないんですが、これからも厚木で考えています。
——なるほど!もしかして団体を作ろうと昔から決めてらっしゃったんですか?
石田さん:いや、団体でと決めていたわけではなかったんですが、さっきお話ししたように、やはり自分の力だけというのは限界があると思いましたし、サークルのように大人数でやりたいという思いもあったので、団体にした方が面白いかなと。
——その方が人が集まりやすいですよね。現メンバーは同世代ですか?
石田さん:そうですね。大体1・2年生が集まって活動しています。
——それでは、今注力している活動や取り組みはありますか?
石田さん:今一番考えているのは、3月・4月・5月にイベントをやろうと思っているので、前回のイベントの反省を生かしてイベントの企画をやり続けるという形です。
——準備段階ですね。ちなみに、どのような反省点がありましたか?
石田さん:一番は動き出しというか、全体の企画から運営までのビジョンがまだやっぱり浅いというところがありました。SHAKEY’S(シェイキーズ)としては、前回が最初のイベントだったのですが、やはり人を集める難しさがありました。今後活かしていければと思ってます。あと、内容自体はみなさんスポーツをとても楽しんで、最後はいい汗かいて喜んでいただけたので、すごくいいものになったと思っています。
——楽しそうですね。何人くらい参加されたんですか?
石田さん:目標は24人ではありましたが、10人ほど集まりました。
——今後はどのように参加者を集めていこうとお考えですか?
石田さん:同じような団体や大学生サークル、学生団体などと積極的に交流して、もっと幅を広げていこうと思います。 あとは、SNSや広告などの運用ですね。まだまだインスタグラムの活用もしきれていない状況なので、もっと活発に動かせていければと思ってます。前回のイベントは、インスタグラムであったりとか、SNSでの告知、インスタグラムストーリーの広告を出したりとかしました。
——ご自身で広告運用されたんですか?
石田さん:はい。自分でフリー素材とか使って作りました。学生としての視点を活かしながら、試行錯誤を繰り返しました。
——すごいですね!他にSNSは運用されていますか?
石田さん:X(旧twitter)もやってるんですけど、これもそこまで運用ができてはいない状況なので、もっと回していけたらいいなと思っています。
——情報発信は大切ですが、一人で運用するのは大変ですよね…
石田さん:そうですね。なので、メンバーみんなで協力して活動できたらと思っています。
——次回3月のイベントは、どのような内容になる予定ですか?
石田さん:新学期が始まるところなので、そこに合わせて様々な大学の学生が交流できるような機会にしたいと思っています。 具体的な内容としては、前回のスポーツ内容が意外にみなさんに汗かいていただけて良かったので、これを活かしつつ、さらに工夫したレクリエーションをやれたらいいなと思っています。運動不足の方もいたので、普段あまり運動できていない方のきっかけになったらとも思います。
——ありがとうございます。今後の展望や構想はありますか?
石田さん:直近では本当に3月4月5月のイベントで、もっといろんな人に来ていただいて、スポーツを通して楽しんでいただければなと思ってます。1年後やもっと先では、日本だけではなく東南アジアに進出したいと考えています。僕がSHAKEY’S(シェイキーズ)を設立するきっかけとなったのが、やはり東ティモールの経験なので。日本の学生と、東ティモールの人たちが交流できるようなイベントができたらいいなと思ってます。
——物理的な問題など色々あるとは思いますが、もしやもう実現に向けた構想が…?
石田さん:具体的にはまだまだです。でもまずは、他の大学生や団体の方も含めて、もっと規模を大きくしていこうと思います。あとは、学生だけの力では難しいところもあると思うので、大人の力もお借りしながら…(笑)そういった取り組みで実現していきたいと思っています。
——まずは規模拡大ですね!最後になりますが、告知やお知らせがありましたらどうぞ!
石田さん:イベント好きな方やスポーツに興味がある方、もしスポーツに興味がなくても、友達や繋がりを増やしたいと思っている方、 もっと交流の輪を広げたい、と思っている人たちに是非来ていただきたいなと思っています。ぜひスポーツイベントにご参加ください!
スポーツやイベントを通じて、コミュニケーションや繋がりを生み出すSHAKEY’S(シェイキーズ)。お話しを聞いて、オンラインが増えてコミュニケーションが希薄になっている現代に、改めて大切なことだと感じました。
体を動かすことで自然に人と繋がることができるスポーツイベント、気になる方は是非イベントにご参加ください!
世界に向けた活躍を応援しています!
社会貢献スポーツ団体 SHAKEY’S(シェイキーズ)
Instagram:https://www.instagram.com/shakeys_930/
X(旧twitter):https://x.com/shakeys37564
参加の申し込みはインスタグラムプロフィールのGoogleフォームより、お問い合わせやメンバー加入に関するDMも歓迎